「あきつ丸」は日本陸軍が建造した、航空機と戦車搭載上陸用舟艇の両者を運搬可能な上陸舟艇母船です。
飛行甲板を持ち、戦車を載せた上陸用舟艇を多数搭載、一個大隊(約1000人)の兵員輸送、オートジャイロ(ヘリコプターの元祖)による対潜哨戒など、その運用思想は現在の強襲揚陸艦の先駆的な船と言えます。
改装により本格的な護衛空母となり、対潜哨戒能力も充実しましたが、戦況悪化により本格運用されることはありませんでした。
「あきつ丸」は艦隊決戦主義に凝り固まり、船団護衛や上陸戦に非協力的であった海軍に業を煮やした陸軍が建造した護衛空母です。これも「薩の海軍、長の陸軍」と言われる陸海軍不仲の弊害の一つと言えます。
ちなみに陸軍に籍を置くので「艦」ではなく「船」として表記されます。
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全体像
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